株式会社よーじや

京都・祇園に本店を構え、あぶらとり紙で広く知られる化粧品・雑貨ブランドを展開する 株式会社よーじや。
長年、観光客に愛される「お土産ブランド」として確固たる地位を築いてきた一方で、外部環境の変化に影響を受けやすい収益構造が課題となっていた。
そこで同社は、100年以上受け継いできたブランド価値を守りながら「脱・観光依存」を掲げ、2025年3月には「おみやげの店」から「おなじみの店」へ転換を目指しリブランディングを実施。フェイシャルケア商品やカフェ事業など、日常に寄り添う“ライフスタイルブランド”への転換を推進。
その裏側では、経営管理の現場で別の課題が浮き彫りになっていた。
限られた人員で複数システムのデータを集計するだけで膨大な工数がかかり、深い分析や戦略立案に時間を割けないという課題が顕在化。ブランド拡大を継続的に支えるためには、“データを迅速に可視化し、意思決定につなげる基盤”が不可欠になっていた。
なぜkpieeを選び、どのように活用して数値集計の自動化や業務負荷の大幅削減を実現したのか。
今回は、営業統括部 店舗アクティベーション課の竹内様にお話を伺った。
導入の背景
ブランド拡大には、勘と経験の限界を超え、
データドリブン経営への転換が急務だった。
― kpieeを導入される前に発生していた課題を教えてください
竹内様:kpiee導入前は、全20店舗分の販売データをシステムから出力し、店舗ごとにExcelで加工・統合する作業をすべて手作業で行っていました。さらに、そのデータを基に経営層向けのレポートを作成する必要があったため、毎回膨大な工数が発生している状態でした。
特に、POSデータが直営店と百貨店で複数システムに分かれており、実績を正しく把握するためには、それらを手作業で集約したうえで、客層別・年齢別・都道府県別など複数軸で分析できる形式に整える必要がありました。アプリ会員データとの紐づけもExcelで行っていたため、非常に細かな対応を日々繰り返している状況でした。
こうしたデータ整備に追われる中で「集めたデータをどう活かすか」「どんな打ち手につなげるか」という本来注力すべき議論に踏み込めていなかったのが実情です。
結果として、月末の経営会議に必要な集計と資料作成をこなすだけで精一杯となり、深い分析や経営判断につながる示唆出しに時間を割けない状態が続いていました。
「店舗に日々蓄積される膨大なデータを、迅速かつわかりやすい形で可視化し、必要に応じて即座に修正・反映できる環境を整えることが急務である」。こうした強い危機感を背景に、売上データの集計から可視化までを効率化し、戦略検討に充てられる時間を捻出するため、経営管理ツールの導入を検討し始めました。
さらに、ブランド認知の向上に伴い若い世代のお客様が増える中、従来の“勘や経験に頼った店舗運営”だけではニーズに応えきれないという新たな課題も顕在化しており、データを軸にした運営への転換がより重要になっていました。
― 数ある経営管理ツールの中から、kpieeを選ばれた理由は?
竹内様:kpieeを選んだ理由は、大きく2つあります。1つ目は、UI / UXのわかりやすさです。店舗別・商品別など、確認したい分析軸をワンクリックで切り替えられるため、日々の意思決定に必要な数値をストレスなく、瞬時に把握できます。これまで複数システムからデータを抽出して加工しなければ見えなかった情報がkpiee上でクイックに確認できる点は、実運用を想像したときに非常に大きなメリットだと感じました。
2つ目は、サポート体制の手厚さです。初期導入の支援だけでなく、これまで手作業で行っていた数値の集計自動化環境の構築や、経営層向けの資料作成まで幅広くサポートいただけます。弊社の要望にも柔軟に応えてくださり、「導入して終わりではなく、継続して伴走してくれる」安心感がありました。
kpieeはツールの機能だけでなく、導入後の運用までしっかり支援してくれる体制が充実している点が、最終的な決め手になりました。

導入の効果
“工数ゼロ”で店舗ごとの予算・実績データの
集計から可視化まで実現。
― 現在、kpieeの活用により実現できたことを教えていただけますか?
竹内様:kpiee導入によって実現できたことは、大きく2つあります。
1つ目は、店舗ごとの予算・実績データの算出を完全に自動化できたことです。これまで手作業で行っていた集計が、kpiee上で自動更新されるようになり、必要なときに正確な数値を即座に確認できるようになりました。具体的には、店舗別売上、月次の購入履歴、商品別売上、アプリ会員データなど、バラバラに存在していた複数のデータをkpieeに連携し、自動更新される仕組みを構築しました。
さらに、これらのデータを基に店舗別・性別・年齢別・都道府県別といった複数軸での集計に必要な加工・統合作業も自動で処理されるようになっています。
この仕組みによって、売上・客単価・客層比率・累計購入回数など、経営判断に必要な指標を多角的に可視化できるようになりました。
インプットデータをアップロードするだけで自動連携が完了し、データ連携後の加工・統合・算出まで一気通貫で処理されるため、毎月30時間ほど発生していた集計作業は実質ゼロにまで削減されました。
その結果、集計結果をリアルタイムに確認できるようになっただけでなく、削減できた時間を分析や戦略検討に充てられるようになり、経営層・現場との情報共有スピードも大幅に向上しました。経営判断をこれまで以上にクイックに行える体制が整いました。

2つ目は、自動算出されたデータをもとに経営会議向けの資料作成までアウトソーシングできるようになり、これまで大きな負担となっていた資料作成工数を大幅に削減できた点です。
導入前は、客層別分析やカテゴリ別の売上構成比など、本来はグラフで直感的に示したい内容も、Excelのピボットで表形式にまとめるのが限界でした。経営層が判断しやすい資料に仕上げたいと思いつつ、時間的な制約から実現できないことにもどかしさがありました。
kpiee導入後は、店舗別・客層別などの傾向がひと目でわかるグラフ付きの資料を提供してもらえるようになり、資料自体のわかりやすさも向上したことで、経営会議での意思決定がよりスムーズになりました。
こうした資料は経営会議だけではなく、各店舗の運営改善にも活用しています。店長と一緒に資料を見ながら、客層・売上の変化や他店舗との比較を踏まえた具体的な議論ができるようになり、データを起点とした対話が増えました。
また、業務効率の面でも大きな変化がありました。
導入前は、月末の経営会議に必要な集計と資料作成をこなすだけで20営業日ほどかかっていましたが、導入後は5営業日以内に集計作業が完了し、10営業日以内には、各店舗への共有まで行える体制へと変わりました。
データ集計から資料完成までの工数がほぼゼロになったことで、月末を待たずに迅速な意思決定が可能になり、鮮度の高い情報を経営判断に活かせるようになりました。
結果として、これまでデータ整備にとられていた時間を“次の打ち手の検討”に充てられるようになったことが、kpiee導入によって得られた最も大きな変化だと感じています。
〈 店舗別売上 〉
‐店舗別に「売上」「客数」「客単価」「客層(年齢/性別/エリア)」「累計購入回数」を可視化。
‐店舗間の状況を比較しながら、精度の高い経営判断を実現。

〈 店舗別売上(商品別) 〉
‐店舗ごとに「商品別」の売上を詳細に可視化。
‐各店舗の売れ筋商品を正確に把握し、前年推移との比較を踏まえて施策立案に活用。

導入の展望
経営と現場の「視界」を揃え、
全社の意思決定を加速させていきたい。
― 今後、どのようにkpieeの活用を広げていきたいですか?
竹内様:今後は、店舗ごとの傾向をより細かく可視化できる仕組みを整え、施策の意思決定に直結させていきたいと考えています。
例えば、商品別販売データを分析し、「どの商材がどの季節に売れやすいのか」といった季節性の傾向を正確に把握できれば、その結果をもとに製造数量を前倒しで確保したり、販促の実施タイミングを最適化することができます。季節に合わせた限定パッケージやセット販売の企画など、新しい商品企画にもつなげていきたいと思っています。
また、会員データの購買分析をさらに強化することで、顧客属性分析に応じた販促・CRM施策の見直しにも取り組みたいと考えています。
再来店につながりやすい客層を特定し、その顧客に向けた特別な施策を打ち出すなど、顧客単位の最適化も進めていく方針です。
また、現状は、kpieeを活用し運用できているメンバーが一部のチームメンバーにとどまってしまっていますが、今後は、kpieeを通じて、チームや部署に関わらずより多くのメンバーがデータを気軽に閲覧し、分析できる体制を作っていきたいと考えています。
現場と経営層が同じデータをスピーディーに共有でき、それぞれが判断や打ち手の検討に集中できる環境を作っていきたいです。

― kpieeをご検討されている企業様にメッセージをお願いします!
竹内様:kpieeはばらばらに管理されていたデータを1つに集約し、データの集計や加工・統合を自動化でき、見たいときにすぐに数値を見られるといった機能面での運用しやすさだけでなく、社内で使用する資料作成までアウトソーシング出来るサポートの手厚さが大きなメリットだと思います。
データの集計や、加工・統合作業に工数がかかり、業務負担が大きいと感じられている企業や、自社内にデータはあるけれど、わかりやすく可視化、資料化する時間がなかなか確保できないと感じられている企業様におすすめのツールだと思います。

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